「社会福祉法人かむ」の前身は特定非営利活動法人「NPOかむ」で、約17年前に亘り障がい者の地域福祉事業・活動を相模原市内で展開してきました。
「NPOかむ」を設立した当時は、社会福祉制度基礎構造改革に伴い障がい福祉の分野においても措置制度から契約制度へ移行が決まった頃でした。福祉事業に民間参入が決まり、それまで法外施設と言われていた障害者地域作業所(県・市からの助成金によって運営される任意団体の事業所)も法人化への移行を検討し、相模原市地域作業所連絡会議(通称「障作連」)においても法人格の取得に向けた勉強会を開催、「支援費制度」に対応する為、協力して法人化を図ろうということになりました。
当時は精神障がい者の在宅福祉サービスが圧倒的に不足している状況にあったことから、法人を設立して精神障害者地域活動の拠点となる相談センター事業を開設することになりました。さらに、作業所や授産施設で作られた自主製品を販売する場所が必要との要望から、「NPOかむ」が福祉ショップの支援員を雇い入れ、障作連の会員が協力して運営にあたることとなりました。
また市内で初めてガイドヘルパー養成研修を開催、障がい者の在宅福祉サービスの人材養成に取り組み、ヘルパー派遣事業(在宅介護事業)と共同生活援助事業の開設と、一貫して相模原市内において不足していた地域生活支援の拡充と地域のネットワークづくりを重視してきました。
「NPOかむ」を設置して15年が経過した頃からグループホーム建物の老朽化が目立ってきた為、事業所の移転・整備を図る必要に迫られたことを契機に、社会福祉法人に移行して運営基盤の充実を図り、生活環境と地域福祉サービスの向上を目指し取り組みを行うこととなりました。
平成31年1月16日付で相模原市において、社会福祉法人を設立・認可がおりました。
障害者総合支援法の施行後、多くの民間企業が障がい福祉事業への参入、多様な在宅福祉サービスが増えてきています。しかし、重度・重複障がい者の方々の地域生活を支えるサービスはまだ充足に至っていません。
社会福祉法人かむは今後も地域の福祉のニーズを捉え、人と人とのネットワークづくりにより新たな福祉サービスの創造に取り組んでいきます。
英語表記では"cam”となります。辞書によると「回転運動や往復運動を不規則運動に変える装置」とあります。
これまで作業所やグループホーム、施設、そして障作連が行ってきた活動を地域の福祉サービス(事業)に変化させていく、という思いを持った名前です。
制度・法律に振り回されがちな昨今ですが「本人が主役」の支援を心がけ、地域福祉を促進していきます。
1.共生社会の実現を目指します。
・障がいのある・なしに拘らず、一人の市民として人権が尊重される社会の実現を目指す。
・誰と何処で暮らすか「本人が主役」で決めることができる支援を行う「意思決定支援」
2.地域の福祉ニーズを捉え、新たな福祉サービスの開拓と創造を目指す。
・福祉事業者間の連携にだけでなく、異業種・人と人とのネットワークづくりを目指す。
・地域住民との交流と連携により魅力ある活動を発信する。
障がいのある人々がより充実した地域生活を送ることが出来る社会の実現を図る為、障がいのある人々の自立支援に関する事業を行い、もって社会全体の利益と福利向上に寄与することを目的とし、障がいのある人もない人も同じ人間として「ともに生きる社会=共生社会」の実現を目指します。
平成15年4月 | 「特定非営利活動法人NPOかむ」の設立 |
---|---|
平成15年4月〜 | 「ハンドメイドショップ バオバブ」=市内の福祉事業所で作っている自主製品の販売所(相模原市地域作業所連絡協議会からの委託事業)の店舗販売業務を受託開始。 |
平成15年4月〜 | 支援費制度スタート |
平成15年6月〜 | 相模原市内初の精神障害者地域生活支援センター カミングを設置。 |
平成17年3月〜 | グループホーム「カムインワン」(精神障がい者GH/定員6名)「カムイントゥ」(知的障がい者GH/定員6名)開設。さらに、平成19年11月〜「カムインスリー」(知的障がい者/定員4名)開設する。 |
平成18年10月〜 | 精神障害者地域生活支援センター カミングが、市の委託事業へ移行。地域生活支援センター カミングに名称変更(地域活動支援センターⅠ型)・相談支援事業:特定相談支援事業・一般相談支援事業・指定申請。 |
平成22年4月〜 | 相模原市指定管理事業として、相模原市立南障害者地域活動支援センター(愛称:みなみ風)開設。・相談支援事業:特定・一般相談支援事業指定申請。 |
平成24年10月〜 | 相模原市社会福祉事業団が運営する市内初の相談支援ネットワーク構築に向け、「南障害者相談キーステーション」の事業に他の法人二ヶ所と共に参画する。 |
平成30年7月〜 | 自立訓練(生活訓練)事業「poco a poco♪」(精神障がい者通所/訪問)事業を相模原市中央区光が丘に開設(定員20名) |
平成31年1月6日 |
「社会福祉法人かむ」を設立(NPO法人から移行) |
---|---|
平成31年3月1日 | 共同生活援助事業「カムイン・トゥ・スリー」を社会福祉法人かむの事業に移行。共同生活援助事業「カムインワン陽光台」に名称変更。 |
平成31年4月1日 | 日中サービス型共同生活援助事業「カムインワン横山台」と短期入所事業を開設し、重度障がい者・高齢化対応した地域生活支援に取り組む。それに伴い、「カムインワン横山台」から高齢の利用者4名が転居する。 |
平成31年4月1日 | 横山台二丁目に社会福祉法人かむ事務局を設置。 |
平成31年4月1日 | 多機能型通所事業所を横山台に開設 ①「自立訓練事業 poco a poco♪」主たる事業所を横山台に開設。(定員6名) ②「自立訓練事業 poco a poco♪」従たる事業所:光が丘に開設。(定員6名) ③生活介護事業「ぽこあぽこ」開設。(定員8名) ・「自立訓練事業 poco a poco♪」主たる事業所内では、作業種目として障がい者が働くカフェを設置しています。自治会及び民主委員会等に活動の場を提供し、地域の住民が気軽に寄っていただく交流の場となるようにと考えています。・ステンドグラスやハーブ製品(入浴剤やポプリ)の手作り講習会の開催。・障がい者当事者の作品の展示(絵画・写真と詞の展示)・カフェを高齢者の包括支援センターとの協働による「認知症カフェ」の運営に参画(令和1年11月〜開催しています。) |
平成31年4月1日 | 「相談支援事業 poco a poco♪」を設置開設。特定相談支援事業申請。 |
平成31年4月1日 | 「地域活動支援センターカミング」を相模原市から社会福祉法人かむに委託。相談支援事業「カミング」:一般相談支援事業・地域移行支援事業を申請。 |
令和3年4月1日 | 共同生活援助「オリーブハイツ」を設置・開設。「カムインワン陽光台」定員16名の内、利用者5名が新設の「オリーブハイツ」(ワンルーム型のGH)に移転。それに伴い「カムインワン陽光台」の定員を12名に変更。 |
令和3年4月1日〜 | 「ハンドメイドショップ バオバブ」の店舗販売の業務を再受託。 |
令和3年5月1日 | 多機能型通所事業所「ぽこあぽこ♪」の内、自立訓練事業を分離 |
令和3年5月1日 | 「地域活動センターくえびこ」が総合支援法による給付事業に移行する為、社会福祉法人かむの運営に移行、新たに生活介護事業所:「くえびこ」(定員12名)の建物を整備・開設。それに伴い「自立訓練poco a poco♪」(定員8名)と「くえびこ」を合わせて多機能型事業所となる。 |
令和4年3月 | 共同生活援助「カムイン横光台」を廃止。 |
令和4年4月 | 共同生活援助「カムイン星が丘」は、定員18名、短期入所事業を開始。 |
令和4年5月 | 共同生活援助「カムインワン横山台」は「カムイン横山台」に名称を変更。 |
令和5年4月 | 相模原市より指定管理を受け、相模原市立南障害者地域活動支援センターを受託。 |
令和5年10月1日 | 多機能型通所事業所:「くえびこ」は、生活介護事業所:「くえびこ」(定員20名)となり定員を増やして単独型の通所事業を開始。それに伴い「自立訓練 poco a poco♪」は、「就労継続支援B型poco a poco♪」(定員20名)となり、こちらも単独型の通所事業を開始する。 |
令和6年4月1日 | 「就労継続支援B型poco a poco♪」は、相模原市中央区光が丘より、相模原市中央区星が丘3-2-18へ移転し通所事業を開始する。 |